私は小学5年の時、交換留学生としてタイに約1週間、ホームステイしました。会話はもちろん英語ですが、ステイ先のご家族が優しく、緊張せずに過ごせました。休みには観光地にも連れて行ってくれるなど、とても楽しかったです。帰国後、タイの子と私が話す姿を見た私の両親は「こんなに英語で話せるようになったの？」とびっくりするほどで、少しは上手くなったかなと感じます。
もう一つ、忘れられないのが「日舞」との出会いです。1年の時、身体表現の授業で日本の舞があったのですが、指導に来られた花柳流の先生の着物姿があまりに素敵で。ぜひやってみたいと身体表現の先生に相談したら、すぐ日舞の先生を紹介していただけました。今も楽しくお稽古を続けています。なぎさ公園小で、それまで知ることのなかった世界に触れることができたと実感しています。今の目標は、英検の準1級合格です。しっかりがんばって、将来、英語を生かして国際社会に貢献できるような人間になりたいです。

八千代校舎や冒険の森で行われた自然体験型学習や宿泊研修は、とても楽しかったですね。先生から「6人グループで3mの壁を乗り越える」なんて課題が出されるんです。そこでみんなで作戦を立てます。「ジャンプカのある人は1番最後」「力が強い人は肩車を任せた」とか。うまくいかないと「再トライだ！」と元気づける人が現れたり。知恵も使うし、協力しないと絶対できない。そういう活動を通して、チームワークやリーダーシップの大切さに気づきました。先生方が多彩だったのも、記憶に残っています。
なぎさ公園小は教科担任制で、教科ごとに違う先生が教えてくれます。一つの考え方に偏らず、物事を様々な角度から見られるようになったのは、いろんな視点を持った先生と接するからじゃないか、という気がします。将来はエンジニアになりたい、チャンスがあれば自分で起業してみたい、とも思います。仲間とカを合わせ、オリジナルなものづくりができたら、きっと最高ですよ。

「その発想、いいね」なぎさ公園小の先生方は、いつもそうおっしゃいます。例えば算数で「チョコ15個を4人で分ける」という問題が出されます。でも、まだ割り算は習つていないので、わかりません。そこでグループに分かれ、どうやればいいか話し合います。先生はどの考え方も否定せず「発想が面白い」「目の付け所がいい」と誉めてくれる。それが嬉しくて、もっと考えたくなるんです。そういった授業が多いせいか、友だち同士でも遠慮なく本音が出せるようになリます。互いの個性がよくわかっているので、どんな意見であっても「あなたにしかできない発想だよね」と受け入れてもられる。先生方は授業を通し、クラスメートとの人間関係まで育んでくれたんじゃないか、と思います。高校生になり、私は医師を目指し勉強しています。今も「この問題は他に、もっと美しい解法がないか？」と挑戦してみるんです。こういう多面的な学びが身についたのは、なぎさ公園小のおかげです。