19NAGISA授業のテーマについて創造国際科では人生の様々なイベントや家庭生活での問題に向き合えるように、学年によって色々なテーマを設けています。例えば「森」の授業では、1年生という非常に多感な時期に、五感、空間、時間の感覚を意識的に機能させることで、知識・情報を十分に吸収できる感性を養うことを目的としたクリエイティブな授業を展開しています。自然の全てを教材とし、生徒が実際に自然に触れることで、感覚を研ぎ澄まし、自然に対する自分の思いを変化させていきます。「彩(いろどり)」の授業は視覚に特化した授業です。学校の制服、自分のロゴマーク、お菓子のパッケージデザインなどを制作することで、人の印象がいかに視覚に左右されるかを学びます。授業で行う「歌舞伎の隈取」では、生徒がお互いに化粧をし合い、色の使い方、塗り方の与える印象について学びます。生徒の変化授業を終えた生徒の感想文を確認すると、「◯◯の体験をして楽しかった」で終わるのではなく、体験を通して自分がどう感じたのか、どう思ったのかをしっかりと自分の言葉で書いていることが分かります。感性の育成は一朝一夕でできるものではありません。これからも生徒や時代の変化をしっかりと見極めて、対応できる新たな授業内容を展開させ続けることを心がけていきたいと考えています。そして、創造国際科の授業で経験したこと、学んだことを生徒が家庭に持ち帰って、家族みんなの学びの場に広がり、生活の中で生きた力に発展し活用していくことも、私たちの願いです。創造国際科柔軟な創造力と国際感覚を育む最先端授業
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