研修旅行
歴史・文化を体験する研修旅行 2年生
2年の研修旅行は、歴史・文化の実体験を主要なテーマにした京都・奈良方面への旅行。京都・奈良は修学旅行の定番とも言えるコースですが、私たちは、定番コースの中にも学びの深化を模索し続けてきました。2002年度から「歴史・文化の学び」を縦糸、「つながり」を横糸にして、一人ひとりの「研修旅行記」を織り上げることを柱に、立体的な学びの場となる研修旅行を創ることを試みています。
短い旅行の期間内に、自主的に何を学ぼうとするか、何を学ぶことができるかは、生徒が事前に何を意識できるかにかかっています。そして、現地での学びを確かな実像に昇華するには、旅行後の振り返りが重要な役割を果たします。私たちは、教科の授業、遠足や文化祭といった学校行事とのつながりの中で、生徒の学習を立体的に構成することを考えています。
| プログラム | ねらい | |
| 第1日 | 広島から奈良へ 薬師寺、法隆寺、中宮寺見学 |
奈良の史跡に触れ、日本の古代国家成立と宗教・文化のつながりについて理解を深める |
| 第2日 | 奈良公園ウォークラリー ワークシートを片手に奈良公園内を終日調査 |
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| 第3日 | 京都グループ研修 貸切りタクシーで班ごとのテーマに沿って終日京都探索 |
自ら選んだテーマに沿って、京都の史跡や文化を調査することで、歴史や文化に対する理解を深め、主体的に学ぶ能力を育てる。 |
| 第4日 | 京都テーマ別研修 香りと京文化・おばんざい学習・延暦寺徹底研究など京都から広島へ |
京都に伝わる伝統・文化を体験し、人々の暮らしを理解する。 |
※このスケジュールは年によって異なります。
テーマ別、滞在型研修旅行 高校2年生

多くの学校は、企画から細かいスケジュールまで業者任せにしているようですが、私たちは、研修旅行をフィールドワークの絶好の機会ととらえ、私たちの想いを込めた旅行、生徒たちに深い感動の残る旅行を作ろうと考えました。その基本スタンスは、「旅にテーマ」「一点滞在型」「生徒の主体的選択」です。複数のコースから生徒が主体的にテーマを選んで、積極的に参加することで、彼らの学びが深まります。 1994年から選択制の研修旅行の模索を始め、選択できるテーマとコースはさまざまな変遷を遂げて、現在も進化しつつあります。教師の熱い想いと生徒の学びへの欲求が、膨大な時間と労力を必要としながらも、「広島なぎさ高校の研修旅行」を、さらに深い感動と成長の芽となる体験を準備した「学びの場」に育て上げています。目的も、費用も、期間も異なる複数の研修旅行は、高校2年の夏、秋、冬の長期休暇を利用して実施しています。
広島なぎさ高校の研修旅行コースの履歴
自然体験
- 屋久島(2001年〜2010年):もののけ姫の森体験
- 白馬(2002年〜2004年):クラフト体験
- 北海道アリスファーム(1997年〜1999年):酪農・食品加工の体験実習
文化体験
- 沖縄(2005年〜):どっぷりウチナンチュの暮らしに触れる旅
- アメリカ(2001年):バイカルチェアリズムとベンチャーの旅
- 中国(1996年):中国の学校訪問と異文化体験
- マレーシア(1998年〜):森と共に暮らす人々に出会う旅
- マーシャル諸島(2009年〜2010年):21世紀の地球と人と社会のあり方のヒントを掴む旅
- 新潟(2009年〜):越後・妻有 雪国の暮らしにゆったりひたる旅
スポーツ体験
- 北海道スキー体験(1996年〜):冬の北海道で本格スキー実習
- 北海道アウトドア体験(1995年〜):登山・カヌーなどのアウトドアライフ
- 沖縄の「海」体験(1995年〜2000年):スキューバダイビングのライセンス取得
語学研修
- ニュージーランド語学研修(1996年〜):語学研修とホームステイ
- イギリス語学研修(1998年〜):語学研修と国際体験
- カナダセミナーキャンプ(1997年〜1998年):語学研修と異文化体験
新コース
- ドバイ(2011年〜):イスラム世界と砂漠に浮かぶ驚がくの開発から未来を見つめる旅
- 中国−上海・内モンゴル(2011年〜):現代中国を人として感じ、ヒトとして感じる
屋久島(もののけ姫の森体験)コース(2001年〜) 滞在地:鹿児島県・屋久島

屋久島コースの目的のひとつは、屋久杉を育てた「森」をじっくり見ること。屋久島のような自然は日本のどこにでもあったもので、この100年ほどの間に急速に失われてしまった。最後の砦として、いま屋久島に残されている。その自然は、山の上から川を下って海の中まで一つにつながった生態系だということを、自分の力で歩き、漕ぎ、泳いで、自分の目で、耳で、肌で感じ取る。屋久島コースは、そこにある自然がなぜ今そこにあるかを理解していく旅になる。
| 第1日 | 広島西飛行場から屋久島へ、屋久杉自然館・紀元杉見学 |
| 第2日 | Yakushima Native Vision エコスクールプログラム、安房川カヌー自然ウオッチング(川の自然) |
| 第3日 | Yakushima Native Vision エコスクールプログラム、白谷雲水峡トレッキング(山の自然) |
| 第4日 | Yakushima Native Vision エコスクールプログラム、一湊にてスノーケリングによる海の自然ウオッチング(海の自然) |
| 第5日 | 屋久島環境文化村センター・千尋の滝見学、屋久島空港から広島へ |
※このスケジュールは年によって異なります。
北海道(アウトドア体験)コース(1995年〜) 滞在地:北海道・阿寒町

手つかずの自然が残るスケールの大きな北海道で、アウトドアスポーツを体験。釧路湿原や雌阿寒岳、大自然の中で自然と一体になれるスポーツ体験は、豊かな感性を育てる。
| 第1日 | 広島空港から帯広へ |
| 第2日 | A班:フィッシング&オンネトー・マウンテンバイクツーリング B班:カヌーレッスン |
| 第3日 | A班:釧路湿原探索(釧路川ラフティング&湿原散策) B班:釧路川ネイチャーカヌーツーリング |
| 第4日 | A班:雌阿寒岳トレッキング&ハンドクラフト B班:釧路川ネイチャーカヌーツーリング |
| 第5日 | アイヌ資料館見学・アイヌ文化体験 |
| 第6日 | 札幌市内自由行動、千歳空港から広島へ |
※このスケジュールは年によって異なります。
北海道(スキー体験)コース(1996年〜) 滞在地:北海道・洞爺湖温泉町

さらさらのパウダースノーの北海道でのスキー合宿体験。4日間はまるまるスキー三昧。スキー検定(バッジテスト)で技術の上達を「級」という目に見える形で実感できる。
| 第1日 | 広島空港から洞爺湖温泉町へ |
| 第2日 | スキー実習(ルスツスキー場) |
| 第3日 | スキー実習(ルスツスキー場) |
| 第4日 | スキー実習(ルスツスキー場) |
| 第5日 | バッジテスト&フリースキー(ルスツスキー場) |
| 第6日 | 札幌場外市場見学、千歳空港から広島へ |
※このスケジュールは年によって異なります。
イギリス語学研修(トートン・マナーコース)(2000年〜2002年) 滞在地:イギリス・トートン

異文化の中で育った同世代の若者たちと接し、生きた英語を体験することは、世界を身近に感じ、国際感覚の大切さや語学力の重要性を実感する場となる。私たちはその体験ができるコースを研修旅行に組み込んだ。
私たちが選んだのは、Manor Courses Ltd という団体が、夏季休業中のトートンカレッジの施設を利用して実施しているプログラム。
世界各国から英語を母国語としない生徒を集め、多国籍、異年齢の研修生たちが、寮で共同生活をしながら、英語の授業と様々なアクティビティを通して、英語運用能力の向上を目指す。
| 第1〜2日 | 広島からイギリス・トートンカレッジへ、オリエンテーション、クラス分けテストのあと入寮 |
| 第3〜15日 | トートンカレッジで世界中から集まった若者達と共に寮生活をしながら授業やアクティビティで英語研修 |
| 第16日 | トートンを出発してロンドンへ、大英博物館等を見学 |
| 第17〜18日 | ロンドンを出発し広島へ |
※このスケジュールは年によって異なります。
マレーシア(森と共に暮らす人々に出会う旅)コース(1998年〜)
滞在地:マレーシア・サラワク州

マレーシアコースは、マレーシア・サラワク州の先住民族イバンの人々を訪ね、イバンの文化・生活を体験することで、自らの生き方を考えることを目的にしている。
旅行の期間は1O日間であるが、事前・事後学習を合わせると学習期間は1年間におよぶ。現地で生徒が何を学ぼうとするか、何を学ぶことができるかは、事前学習で彼らがどのような問題意識をもつかでほぼ決定されると言っても過言ではない。
さらに、事後学習によって現地で体験したことを振り返り、体験からの学びを第三者に発信することで深化させる。これらすべてがマレーシア研修旅行。このコースでの体験は生徒のその後の生き方に大きな影響を与えている。
| プログラム | ねらい | |
| 第1日 | 広島からマレーシア・サラワク州へ | 日本で消費される合板・パーム油の生産過程と労働者の実態、熱帯林再生への取り組みなどを知り、サラワクと日本のつながりを理解する。 |
| 第2日 | クチン市内見学(サラワク博物館など)、製材工場見学、アブラヤシプランテーション見学 | |
| 第3日 | クチンからシブへ飛行機で移動、アジャさん宅での交流会 | |
| 第4日 | シブ市内見学、イバンの森のロングハウスへ到着、入村の儀式・歓迎の儀式、文化交流ワークショップ | 自然の中で共同生活をしているイバンの人々の文化を体験することで、人・社会・自然とのつながりを理解する。 イバンの人々との交流を通して、多文化と共生する能力を高める。 イバンの社会が直面する課題についての理解を深める。 |
| 第5日 | イバンの祭りに参加、日本料理作り、イバンダンス、農園・果樹園見学 | |
| 第6日 | ボランティア作業(植林、共同炊事場つくりなど)、セパタクロー大会、SCSについてのレクチャー | |
| 第7日 | 自由プログラム、イバン料理に挑戦・調査活動、小学校訪問、イバン語学習、村長さんと住民にインタビュー | |
| 第8日 | ジャングルウオーキング、お別れ会 | |
| 第9日 | ロングハウスを出発しボートでシブ空港へ、シブからクチンへ飛行機で移動 | 活動を振り返り、体験からの学びを共有し深める |
| 第10日 | 振り返りミーティング | |
| 第11日 | チャンギー空港から広島へ |
※このスケジュールは年によって異なります。
マーシャル(21世紀の地球と人と社会のあり方のヒントを掴む旅)コース(2009年〜2010年)
滞在地:マーシャル諸島共和国・マジュロ環礁

21世紀の前半を牽引していく生徒たち。彼らが生きていくこの地球はこのままでいいのだろうか。そして、社会や人のあり方もこのままでいいのだろうか。このことを考えるために私たちが選んだのは、太平洋の真ん中にある珊瑚からできた小さな国家マーシャル諸島共和国。
ビキニ環礁はじめ何度も繰り返されてきた核実験のため、長く観光化されてこず、地球最後の手付かずの自然が残る場所となった。その一方で、海をはるか隔てた大国の復興と発展のつけとして、海面上昇という自国の存亡の危機にさらされることとなった。また、大国のさまざまな思惑が島の経済、文化…といったものに影をおとしており、その状況は沖縄に通じるような、いやそれ以上の大きな矛盾をもたらしている。 核被害を受けたHiroshimaは、その後、その大国の側となっている…。
マーシャル諸島。この国はどのようにして独立国家として存続していくのだろうか。 この国は、グアムのような大型の観光化は行わず、独自の方法で独立国家としてのあり方を模索している。かつ、エネルギーを自給自足するためにさまざまな取り組みを展開している。 大国ではできない取り組みが、スモールサイズの国だからこそ展開しつつある・・・。 その取り組みに関わり、もてる知識や技術を提供しているキーパーソンは、実はさまざまな分野での外国人・日本人である…。
ここマーシャル諸島には、20世紀のさまざまなつけが表面化してきている今日の世界の状況下で、21世紀の地球と人と社会のあり方のヒントがあるのではないか。この旅行は、その知りたいことの最前線にたち、「Yes,We Can」を言えるようなヒントを掴み、他人に伝えることを通して自分の中に一つのスタンダードをもつことを目的とした研修旅行である。
| 第1日 | 広島→福岡→グアム マジュロとの対比の視点を持って大型観光化されたグアムを観察 |
| 第2日 | グアムからミクロネシアの島々への離着陸を経てマジュロまで移動 グアム→チューク→ポンペイ→コスラエ→クワジュリン→マジュロ |
| 第3日 | 【地球環境の縮図と人々を支えるテクノロジーを知るプログラム】 マジュロ環礁を端から端まで移動しながら、ゴミ処理場、貯水場、削られていく土地等々、随所にある21世紀の地球環境の縮図と、発電所やバイオディーゼルなど人々の生活を支えるテクノロジーとその問題に触れていく。 |
| 第4日 | 【午前:小さな島々が国家であることを認識するプログラム】 |
| 第5日 | 【手付かずの自然を思いっきり満喫し、それを支えているものを考えるきっかけをもつプログラム】 シュノーケリング練習の後、Aneko島にてサンゴ礁や熱帯魚と戯れながら、観光化されず手つかずであった地球の本来の美しさを満喫する。 |
| 第6日 | 【何か行動していく…そのために必要な準備とまとめのプログラム】 |
| 第7日 | マジュロからミクロネシアの島々への離着陸を経てグアムまで移動 マジュロ→クワジュリン→コスラエ→ポンペイ→チューク→グアム |
| 第8日 | グアム→福岡→広島 |
※このスケジュールは年によって異なります。




