合格体験記(佃 啓介)

顔写真

佃 啓介

平成29年3月 広島なぎさ高校卒業(12ヶ年生)

なぎさ公園小学校卒業生

慶應義塾大学 法学部 法律学科 合格

私は高校2年生の時、労働環境を是正する法律家になりたいと考えました。きっかけは過労死したニュースを見たことでした。その方は、長時間労働をはじめとする劣悪な労働環境の中で働いたことが要因となり、うつ病を罹患し、飛び降り自殺で亡くなられました。労働三権や労働三法など様々な形で労働者に権利がある中、なぜこうした事態が日本で起こるのか疑問に思いました。調べた結果、労働者の権利を侵害したまま企業経営を行う企業があることを知り、これ以上過労死の犠牲者を出さない社会を作りたいと思いました。今振り返ってみるとこうした考えを持てるようになったのは、小中高でのなぎさの教育や両親の影響が大きいと思います。そこで、これまでの12年間私自身がどんな人間でどのような生活を送っていたのか記していきます。

小学校の頃の私は、体を動かすことが大好きで、いち早く弁当を食べて小学校にある天然芝のグラウンドを駆け回るような子供でした。そんな小学校時代では、「アウトプットする力」を身につけることができました。小学校には、五感で感じることを仕掛けられた授業や行事が多くあり、季節や自然を意識させるようなプログラムを体験することができます。また、体験するだけでなく、グループやクラスで学びを共有することで新たな発見がうまれ、それを発表することで学びをさらに深いものにしていきます。気付きなど作文を書くことも多かったのですが、おかげで自分の考え方を整理し、発信できるよう養われていたことに気付きました。

中学では、テスト勉強よりも学校行事に真剣に取り組む生徒でした。中学2年生の夏にニュージーランド交換留学に参加することで、ネイティブの英語や海外の文化に触れることができました。身に付けた英語力を試してみようと自己表現力コンテストの英語部門に参加し、金賞を受賞しました。数多くある学校行事の内、特に私の進路に影響を与えたのは、中学3年生時の仕事ウォッチングでした。法律事務所に行き、実際に裁判を傍聴していくうちに法律を使って社会を変えられることに魅力を感じ、法律について興味を持つようになりました。これが法学部に行きたいと思うようになったきっかけです。

高校では勉強や所属していたバドミントン部の活動が忙しくなる中、アメリカのCGS高校から来た留学生のホームステイ受け入れを含む4度の異文化交流を経験しました。異文化体験を通じて、他国の学生の方が自身の将来についてしっかりと考えていることに気づきました。そのおかげで少しずつ自分の進路について考えるようになり、高校1年生の時から様々な大学のオープンキャンパスや模擬講義に積極的に参加しました。その結果、慶應義塾大学のカリキュラムや環境が自分自身の興味を最も追求できる学校だと感じ、慶應義塾大学法学部を志望するようになりました。

さらに、慶応の大学説明会や担任の先生から慶応法学部のAO入試であるFIT入試の存在を知りました。私が日本の労働環境に対して抱いていた思いを評価してもらうべく、FIT入試を受けることを決意しました。FIT入試を受けるにあたって、志望理由書がうまく書けないことや面接の受け答えがうまくできないこと、出願条件として課されている成績をとることなど様々な苦労がありました。しかし、学校の先生方は一つ一つしっかりと対応してくださいました。志望理由書においては自分の考えがきちんと伝わるよう何度も添削して下さり、面接がうまくいかないとなれば面接練習をして的確なアドバイスを授けてくださいました。また、成績を維持するために授業でわからなかったこと、勉強中に考え抜いた末抱いた疑問をしつこく質問しても、先生方は私が理解できるまで何度もあの手この手で説明してくださいました。自分自身もどうすればFIT入試に合格することができるのか、必死に考えながら志望理由書、小論文、面接の対策をしてきました。特に小論文では、どうすれば相手にわかりやすく説明できるか、文章一つ一つを噛み砕きながら書くことを念頭に置きました。努力の甲斐あって無事出願条件を満たし、最終的に慶應義塾大学に合格することができました。この合格体験記を書きながらなぎさの教育や先生方の親切さや熱意、両親の協力がなければ合格し得なかったことだろうと再認識しました。

最後に12年間をなぎさで過ごしてきた私からみなさんに少しアドバイスをしたいと思います。それは一生懸命学校生活を充実させて欲しいということです。なぎさ公園小学校、広島なぎさ中学校・高等学校では、夢や将来について考えるような授業や学校行事が多く行われています。さらに自由な校風の中で、やりたいことをとことん追求できます。様々なことに興味を持ち、色々なことに積極的に参加する中で、自分のやりたいことや夢を見つけてください。ただし、ただ参加するのではなく、真剣に取り組んでください。自分のやりたいことや夢が見つかれば自分の志望校も必然と見つかります。一生懸命やることは恥ずかしいことではありません。適当にごまかす方がむしろかっこ悪いと思います。もしすべてを中途半端に過ごしている人がいれば、一つのことだけでいいので精一杯取り組んでみてください。そうやって日々を過ごしていれば、自分で夢を見つけた時に一生懸命頑張ることができるはずです。私は法律家という自分の夢に向かって、今以上に一生懸命努力していきます。皆さんも自分の夢を見つけ、その夢を無我夢中で追いかけることができるよう、今すべきことにがむしゃらに取り組んでください。

写真

< 教員採用情報 > 新卒者・現職者・海外からの帰国者など、秀逸な教員を募集しています。詳しくはこちら

クラブ

↑ページの先頭へ