合格体験記(玉木 友貴)

顔写真

玉木 友貴

平成29年3月 広島なぎさ高校卒業(12ヵ年生)

なぎさ公園小学校卒業生

国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 合格

私が国際基督教大学(以下ICU)を目指した理由は、テロや格差問題など世界が抱えている社会問題を学び、解決方法を探るためです。高校時代に取り組んだ平和活動を通して、世界や日本で苦しんでいる人の存在を身近に感じ、そもそも平和とはどういう状態なのか、自分なりにもっと深く考えたいと思いました。そんな私ですがもともと活動的だったわけではなく、小中学生の時はどちらかというと控えめな性格で、表に出るのは苦手でした。しかし、小中高と過ごす間に少しずつ意欲的・積極的な性格に変わっていったように感じます。そんな私のなぎさでの小中高12年間で得た学びを振り返ってみます。

なぎさ小では「感じる力」を養ってもらいました。例えば、小学校での”ぼうけん”という授業や、サマーアドベンチャーでは、自然のなかで遊んだり、秘密基地を作ったりしました。五感を開き、自然の心地よさや、ものを作る楽しさ、大変さなどを感じることができました。行事ごとに書いた作文や詩は、感じ取ったものを自分の言葉で伝える訓練になりました。これは、高校時代に海外の方に原爆の恐ろしさを伝えるため、原爆の詩と絵をつくってロシアに送るというアイデアに結びつきました。自分で書いた詩であることを説明するとみなさんに驚かれましたが、私にとっては小学校からやってきたことだったのでとても自然なことでした。

中学校では、「学ぶ習慣」を身につけることができました。中学時代は基礎を固める時期でした。進路を意識して勉強していたわけではありませんでしたが、自然と授業や定期考査は真面目に取り組むようになっていました。思うように結果が出せず、くじけそうになる時もありましたが、先生方に根気強く教えてもらい、自分なりに楽しみを見つけながら勉強を進めることができました。また、中2の時にはニュージーランドの交換留学生が来たことで、英語の必要性を感じました。さらに、人間科の授業では、胎盤にさわることで命を手で直接感じたり、原爆の朗読劇を鑑賞したりしました。命が大事である、原爆は恐ろしい、戦争はいけないなどといった当たり前のことについて、五感を使って感じる中で、自分自身で考えるようになりました。

高校では、「学ぶことの意味」を考えるようになりました。高校時代はいろいろなことをやってみる自由な生徒でした。高1の夏にはニュージーランド語学研修へ行き、英語を使うことで世界中の多くの人と繋がることができました。視野が一気に広くなることを肌で感じ、中学生の時に感じていた英語の必要性を再認識しました。また、高2では青少年国際平和未来会議という学校外のプログラムや核兵器シンポジウムに参加し、高3では被爆者とのパネルディスカッションや自分で平和プロジェクトを企画するなど、積極的に平和活動をするようになりました。そのような中で、平和な状態とは何か、なぜ平和を脅かしている人がいるのかと考えるようになりました。しかし、それらを考えるためには、過去の歴史、宗教などの様々な知識が必要であり、当時の私にはそれらの知識が全然足りないことを思い知らされました。そして、私にとっての学ぶことの意味は、様々な事象の根本的な原因を考える上で必要な知識を得ること、問題点に気づくこと、自分がすべきことを見極めることだと考えました。

そして、進路選択です。いろいろな大学を調べる中でICUには平和研究という専攻があることや、文系理系関係なく学べるところに魅力を感じ、高2の頃からICUへの入学を強く希望するようになりました。担任の先生に相談した結果、チャンスがあるならチャレンジしようと一般入試とAO入試の両方を受験することになりました。しかし、一般入試の勉強と並行してAO入試対策をするのは、時間的にも精神的にも余裕が持てず苦労しました。一般入試の勉強は夏休みまでにある程度終わらせるようにしました。夏休み頃から、AO入試のあった秋にかけては、AO入試のための小論文の作成やディスカッションの練習に時間を割きました。小論文の作成時は今までの経験を振り返り、経験を深める作業に時間をかけ、妥協しないよう最後まで推敲を重ねました。結果はAO入試合格です。ICUに合格して改めて思ったことは、先生方に恵まれていたことです。授業後に私の細かい質問や素朴な疑問に対して一つ一つ丁寧に応えてくださった先生、社会問題などに関する私の未熟な意見や考えを聞いて一緒に考えてくださった先生、失敗した時に「腐らずに頑張れ」と声をかけてくださった先生など受験時に限らず、多くの先生方に支えられてきたことに気付くことができました。

最後に、後輩の皆さんに伝えたいことは、「自分のやりたいことや興味を探り、そしてたくさん悩んでください」ということです。今はまだ自分の進みたい道がわからない人や、文理選択に悩んでいる人はたくさんいると思います。私も高1高2の頃、好きなことや得意なことと自分が将来思い描く像が一致せず、すごく悩みました。そして、先生に相談したり、ボランティア活動を通して平和について考えたりするうちに、自分はいろんな分野に興味があることに気づき、それを長所として活かして、いろんなことについて深く考えたいと思うようになりました。そのため私は文系・理系の垣根がなく、様々な学問を学べる大学を選ぶことに決めました。現在、自分探しをしている人も後で後悔しないようたくさん悩んで、自分らしい道を選んで欲しいと思います。その時には、信頼できる先生方に相談すること、興味を持ったことには実際に挑戦してみることをお勧めします!

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