施設紹介
全体
東西南北4棟からなる新校舎は、建築家・村上徹先生のデザインコンセプトにより、光と風に満ち 溢れ、四季や天候の変化も校舎を構成する空間要素として取り入れられるようになっています。
そして、コンクリートの建物の日常の中に、非日常性を感じることができるようになっています。
こういった変化や気付きが発見できる建物そのものが生徒の感性を育み、創造性を磨く学びの空間となっています。

彩
一見、冷たく殺風景になりがちなアルミ外壁(アルミ押出整形板)とコンクリートの打ち放しの壁。これに息吹を与えるのが、光と風と、そして彩です。
階段、手すり、防火扉といった金属部分に、赤、白、黄、青といった原色を大胆に使っています。灰色の背景とのコントラストで鮮やかに彩が浮立ち、心が動かされます。特に4階まである西棟の階段は真赤に塗られており、あたかも龍が昇っているかのようです。
こういった塗料による原色との対比で、ウッドデッキや天窓から仰ぐ空、南の瀬戸内海は青く、グラウンドや周囲のみずどりの浜公園には緑が、そして、夕刻に西の空はオレンジに染まります。
まさに、「彩」あふれる空間です。「感じる心」、感性を育む空間にふさわしい校舎です。

西棟1F
西棟1Fは、図書室をはじめとした情報空間となっています。
図書室
床面積578m2、吹き抜けのある開放感ある空間です。じっくり好きな本を読みこ めるように、中庭に面したところにカラフルで様々な個性的なイスを準備。開架 方法については十進分類との併用で本校独自の観点での工夫を凝らし、さまざま な教育活動の「学び」と連動するようになっています。

I,S,C
図書室内には防音タイプのI・ブースを設けられており、グループ作業やディス カッションが可能になっています。更にPCやその他視聴覚教育機器を装備した S・ルーム、C・ルームともつながり、西棟1階全体が巨大な知的空間として機能 しています。I・ブースでは高校1年の「ホームプロジェクト」、S・ルームでは 中学3年の「ロボット」の授業や中学2年の「ムービー」などの特色ある教育が展 開されています。
教科の部屋

いわゆる各教科の教務室は、よりよく深い学び、教育を提供すべく、「〜教育研究室」としてその名称を統一し、各教科教育研究の場として配置しました。本校の特色教育をさらに推進するために、第1〜第3までの特色教育研究室も設置しています。
私学ならでは手づくりの教育を作っていく本校として、その姿勢を名に込めています。
また、戸口に遮光フィルムを貼っていないのは、生徒と教員の適切な距離が保たれることを配慮してのことです。
一般教室

これまでの旧校舎教室と違い、若干横に広い仕様となっています。 6カ年で各棟各フロアを使っていきますが、特別教室が集う西棟の一般教室は微妙に形状が違っています。
教室の壁は有孔シナ合板という素材を用い、直接ピンで掲示ができるようになっています。
また、黒板は油圧で上下に可動し、教員や生徒の身長に応じた板書が可能となっています。遮光フィルムは下30cmを開け、上165cmまで覆っています。
5m廊下

大きな廊下です。教室と廊下が作り出すこの空間は、向こう三軒両隣の長屋のような感覚を抱かせてくれます。実はこの形というのは、高校2年生の研修旅行で訪れるマレーシアのロングハウスに似ています。これはコミュニケーションと共同体意識の醸成に大きく役立ちます。
一フロア一学年。6カ年を過ごす生徒にとって同級生は運命共同体です。
例えば、教室の中にはごみ箱は置いていません。この廊下に学年で2か所。みんなで自分たちのフロアを共同して使い、きれいにする。どういった掃除の風景が思い浮かばれるでしょうか。
また、この空間はさまざまな発表や展示が可能なギャラリーとしても使え、まさに教育の展開可能性を持った「学び」の空間といえます。
西棟4F芸術系特別教室群
音楽室
音響を考え天井を大きくくりぬいた形状になっています。
窓を開けると眼下にはヨットハーバー。気兼ねなく外に向かって楽器を奏でることができます。
美術室
安定した北の光を採光するようにした採光窓を有し、フロア形状も長方形ではなく台形状という形の仕掛けがあります。隣接するウッドデッキも含めて、作品展覧にも創造意欲がかきたてられます。また、デッキからの眺望が絵心をくすぐること間違いなく、感性をしっかり育む空間となっています。
作法室
厳かで風情のある造りとなっています。文化祭で茶道部が行う霜月 茶会は長蛇の列となります。海外からの客人をもてなす空間としても利用してい ます。南に隣接する庭園部分からは正面に津久根島(通称 天邪鬼等)を右手に 日本三景宮島を望むことができます。
シェルホール

261名収容のアンフィシアター。形状が貝殻に似ていることから、この名をつけました。
一学年が200人規模であり、学年単位での集会を始め、さまざまな講演会等が催されます。文化祭ではピアノコンサートも行われます。
テーブル付のイスについてはその質感、強度等じっくりこだわったものを採用しました。
この座席の下の空間は、室外空調機器を設置しているとともに、大きな倉庫としても利用できるよ うになっています。
中庭

東西南北の4棟に囲まれた中庭は、3319m2の広さを持ち、豊かな植栽や食堂前のウッドデッキ、形状にこだわった理科教材池が配置された3319m2の内庭が広がっており、4棟をつなぐ空中廊下から、そして西棟のウッドデッキからも3次元的にも楽しむことができます。
樹木は大小さまざまな円庭で囲まれており、上から眺めた中庭の様は、池に浮かぶ蓮のようですらあります。
また、朝から夕までの陽ざしの変化を十分に感じることができ、時間帯による「陽だまり」そして「四季」を楽しむことができます。さらに、生徒の憩いの空間として、また、文化祭のイベント広場として、その活用の幅は広がるばかりです。
グラウンド
グラウンドは12669m2の広大な面積を全面人工芝。グラウンド横にはオムニコートのテニスコート4面。陸上トラックは全天候型ゴム舗装を施した直線100m、4コースです。
海からの風が強い土地にあって、近隣の住宅地への配慮から砂地のグラウンドではなく、人工芝のグラウンドを採用することとなりました。接続校であるなぎさ公園小学校では天然芝を採用していますが、高校生の体格での運動量では、天然芝の維持は極めて難しく、そういった観点からも人工芝と判断しました。
本校には、グラウンドを主に使用するクラブ活動として中高サッカー、中高陸上、中高野球部がありますが、グラウンド設計にあたっては特定競技に特化することなく、体育の授業の展開という観点を優先しました。野球については、人工芝専用の移動式のマウンドを設置しています。
グラウンドの下は、まず整地した上に一度アスファルトを引いており、やや勾配をもたせて南北に向かって排水ができるようになっています。その上に芝長12cmの人工芝マットを敷き、黒ゴムチップを埋めて芝先が5cmほど出るようになっています。
夏はさすがに砂地のグラウンドに比べやや温度が高くなりますが、その他のシーズンはかなり快適な グラウンド環境となります。また、上からグラウンドを見下ろすとき、視界が緑一色になる爽快感は人工芝ならではです。

教材池
植栽の周囲が円庭になっているように、この池の形にも遊び心があり、空中廊下からの眺めが楽しめるようになっています。

体育館
体育館は、307席の移動観覧席を備えたメインアリーナを2Fにもち、1Fは冷暖房完備のサブアリーナがあります。
メインアリーナは、1200名の生徒が優にイスに着席できるスペースとなっており、バスケットの公式試合が2コートで同時に展開できる広さです。
サブアリーナは、450名を収容できる広さですが、柔道や剣道など多様な目的に合わせて使用できるところでもあります。





